設計・図面では見えない現場の苦労…の巻。
2020-09-14
カテゴリ:工事現場・進捗
いったい何事? って感じのタイトルですが、今回は右の写真のコンクリート擁壁上にある落石防護柵支柱を建てる話です。
落石防護柵の貫通支柱。
勾配コーナーでロープを切断することなく連続して柵の施工ができ、落石のエネルギー吸収を効果的に発揮できます。
しかしここで問題が!
ふだん支柱の建込にはクレーンやバックホウを使うのですが、この現場にはその機械を設置する場所がない…。
そのうえ部材が大きくとても重い
写真の支柱が270kgしますΣ( ̄ロ ̄lll)。
そこで現場のみなさんが考えた施工方法は、チェーンブロック三脚による建込。
まず始めに設置箇所に単管三脚を立て、支柱建て込み用のチェーンブロックと荷締めワイヤーを取り付けます。
(芯が出るよう正確に。)
次に丸太を並べたコロの上に支柱を置き、作業員さん1人が引っ張り、4人が押しながら、支柱をスライドさせて約60m先の設置箇所を目指します!
無事に到着。
支柱にワイヤーを掛け、建て込み作業に取りかかります。
『はい、ちょっと上げて~。ストップ。』
ベテラン作業員さんの掛け声で、だんだん270kgの支柱が起き上がります。
何とか起き上がりました(^^)/
みんなで支柱を支えながら、位置だし調整をします!
荷締めワイヤーを微調整し、水平器で垂直度を確認し、目的の場所に設置。
倒れないよう根固めをして完了。
みなさま、大変ご苦労さまです!
あらためて、厳しい現場条件を乗り越える作業員のみなさんの知恵と経験に驚くとともに、日々の奮闘に感謝する出来事でしたm(__)m